たまベジ散歩

茨城の田舎生活 ~農業初心者の体験記録~

「キムチの反省会」でわかった、ばあちゃんの「正体」

ばあちゃんは、大根を洗っていた。

 我が家では、年末恒例の大掃除(ふだんあまり掃除をしない私は、年末くらいはやらないと・・・(^0^;))をしていたのだけど、ばあちゃんは、井戸水で、大根をたくさん洗っていた

 

 そして、気がつくと・・・・

たくさん、干し大根を作っていました。

 母ぶぅさんの切り干し大根とは、ちょっと違います。↓ ↓ ↓

 

 

大根のたまり漬け

 ばあちゃんの大根は、切り干し大根みたいに細くありません

 

 これは何のために干しているかというと、たまり漬けを作るのだと思います。

キムチ作りをしていた時に発見したんです。

 そこには、キムチ以外の樽がいくつかあって・・・・

 

その中の一つが、「大根のたまり漬け」だったんです。

 

大根のたまり漬け

この、たまり漬け、食卓に出すとすぐなくなるくらい、おいしい。

 カリポリして、ついついつまんでしまう。

 

 

 お弁当に入れても良し、お茶請けにも良し。

 

 ばあちゃんは、また、これを作ろうとしているのだろうと思います。

 

 

ばあちゃんの正体

 さて、ここから先は、写真はありません。

 

 この、「大根のたまり漬け」の味見に来た、杉田さん(仮名)の話です。

 

 

  

 先日の、キムチのタレを作っていた日のことです。

 

 杉田さんが、軽トラでやってきました。

 

 そして、樽の一つから大根(=沢庵)を取り出し、

「あ、これはまだ、漬かってないや。( ̄0 ̄)」

 と言いました。

 

 そして、別の樽から、「たまり漬け」のスライス大根をかじって、

 

「あ、これは漬かってる、おいしい(^▽^)」

 と言って、袋に入れて持ち帰ろうとしたのです。

 

 そして、私と目が合いました。(゚ω゚)

 

(おそらく、私は、「誰?この人。ずいぶんずうずうしいんじゃない?」というような目で、杉田さんを見ていたのだと思います。)

 

 すると、杉田さんは、自己紹介をしました。

 

「こんにちは。私、昔、(ばあちゃんと)同じ職場で働いていたんですよ。」

 

 ばあちゃんは、65歳まで、パート勤めをしていました。

 

 近くの工場の、「社員食堂のおばちゃん」をしていました。

 調理師の免許なんかない、低賃金で。パートで。

 

 そのことは、私も知っています。

 

 すると、杉田さんは、つけ加えて言いました。

 

いろんなことを(ばあちゃんから)教わったんですよ~。

 

 ごぼうのササガキとか、アクの取り方とか、ほんと、みんな教わって~。

 

 厳しい仕事だから、みんながやめていく中、私ら二人だけやめないで残ってさ~。」

 

 って。

 

 私は、ばあちゃんは、「パートで働いていた」ことは知っていた。

 

 けれども、そんな、プロ意識を持って、後輩に指導する、リーダーだった、ってことは、初めて知りました。

 

 

キムチの反省会

 先日、キムチの反省会をしたことをブログに書きました。↓

 

 

 何人かからいただいたコメントの中に、

「反省会」をするのはすばらしい、とありました。

 

 普通なら、そんなことやらないかも。

 

 でも、ばあちゃんは、ずっと、プロ意識を持った給食のおばちゃんだった。

 だから、今年のキムチは、なぜ、今までと違うか、が気になったんでしょうね。

 

 なるほどな・・・。

 でも、普段は決して、それを、おくびにも出さない。

 

 器のでかさを感じるばあちゃんです。(^▽^)