たまベジ散歩

茨城の田舎生活 ~農業初心者の体験記録~

農家のSDGs ~藁(わら)について考える~

豆の畑に、小麦発見!

5月5日の麦 青々としています

 5月5日、3種の豆の種をまいた時に、私は、近くに麦が植えられているのを見つけました。

 

 

 へぇ~、うちは麦を植えてたのか。知らなかった。

 

 さすが、ばあちゃん、ロシアのウクライナ侵攻を予測し、小麦粉不足に備えていたのか?なんて思っていましたが、その理由が、わかりました。

 

イカの苗の世話

イカの苗を植えたとき、藁をしいた(5月7日)

 スイカの苗やキュウリの苗を植えた時、藁(わら)をしきました。

 これは、葉っぱが土について、病気になることから守ってあげるため、と前に書きました。

 

 スイカは、どんどん蔓(つる)を伸ばしていきますから、藁も広げてあげないといけません。

 それで、昨日、こんな作業をしたのです。

苗の周りに段ボールを敷いた

 雨が降った時、水が抜けるよう、鎌で、たくさん穴をあけました。

 

 段ボールって厚いですからね。穴をあけるって、けっこう、力のいる大変な作業だったんですけど・・・。

 

昨晩 雨が降った

じっとり濡れて、穴がなくても大丈夫だった(^0^;)

 夕べは、すごい雷雨だったようです。

 私は爆睡していたので、わかりませんでしたけど。

 

藁がない!

 なぜ、藁じゃなく、段ボールなんか敷くの?って当然思いますよね。

 

 藁がないんですよ、今

 「藁」って、一番安くて、手に入る物のたとえじゃないですか。

 「わらしべ長者」とか。

 「わらじ」「わらぶき屋根」・・・ まだまだありそう。

 

 今まで考えたことがなかったけど、藁ってどうやって作るんだ?

 そうだ、稲刈りをするからだ。

藁は、稲刈りの副産物

 稲穂からお米をとったら、藁が残るわけですよ。

 それを捨てずに、活用するわけです。

 

 では、今、なぜ藁がないのか。

現代の稲刈り

 今の稲刈りはこれ。 ーー 収穫用農機コンバインです。

 稲を刈って、米(もみの状態)にするまで、一気にやってしまいます。

 ほんと、あっという間ですよ。

 

 昔みたいに、「おだ木」に、刈った稲を引っかけ天日干しする「おだがけ」の苦労がないんです。

*おだぎ・おだがけ・・・県北(けんぽく)では、そう呼ばれている。竹で柱を組み、横木をかけた、物干し台みたいなのが、「おだぎ」。そこに稲穂をかけて、天日干しすることが「おだがけ」

 

 コンバインを持っていない我が家では、持っている方に頼んで、稲刈りという作業をやってもらうんです。

 稲刈りのシーズンは、予約がいっぱいで、「わらをもすがる思い」で、お願いするんです。

 

だから、小麦か~ 

現在の小麦 

 ばあちゃんは、小麦を、食べるためではなく、わら(麦わら)を手に入れるために植えていたんですね。

藁に守られて、キュウリももうすぐ食べられます

ストローは紙?それとも・・・

 英語で麦わらは、「ストロー straw」ですね。

 最近、SDGs の観点から、プラスティックストローを廃止し、紙ストローに変更する動きがあります。

 

 本当にSDGsを考えるのなら、ストローは、麦わらがいいんじゃない?

麦わらストロー(イメージ)

・・・・。 ま、いろいろご意見あるでしょうね。