たまベジ散歩

茨城の田舎生活 ~農業初心者の体験記録~

5月11日 特別なネギ それは、○○のないネギ! え~っ!!

植え場所待ちのネギがたくさん

「いちよん いちよん」のかわりに「タイヒ」?

 いつも突然、「今から○○すっから、手伝え」と言われるので、今日は先手をとり、朝ドラが終わったら、こちらからばあちゃんに声をかけた。

 

 昨日のフキ狩りで、疲れて寝てるんじゃないか、と思ったら、裸眼で新聞を読んでいた。 (私は老眼鏡かけないと無理っす。💧)

 

 ばあちゃんは、私がやる気なのを見てうれしそうだ。

 「やんのか。・・・今日は、ネギやっぺ。肥料の所から、1414もってきてくんちょ。」

 

 いちよんいちよん?? なんだそりゃー。 

   とりあえず、肥料の置き場所へ行った。

1414を探せ!

 わからない。

 本人を呼んだ。結局、1414というのは、無かった。

 

「タイヒをもってきてくんちょ」

 たいひ? 堆肥? 1414の代わりにするのか?

 そもそも、堆肥ってどこにあんの?

ばあちゃんは、畝を掘っている

 ばあちゃんが、畑から指を指す。

 「そこだ!」「ビニールの袋にはいってっぺ。」

 

 そもそも、「あれをもってきて」「そこさおいて」など、「あれ」「それ」意味不明の言葉が多い上、私には初めて聞く言葉を平気で使う。

 こちらが発する言葉は、耳が遠いので通じないため、コミュニケーションをとるのが非常にやっかいだ。

 

 堆肥は、トンプンのことだった。

 チンプンカンプン。

 

お次は、ミカンの皮!

 結局、私は「パシリ」として使われる。

 昨日フキの皮むきをした場所に、「ミカンの皮」があるからそれをもってこいと言う。

ミカンの皮を探せ!

 どこだ?

あった!

 畝を掘ったら、ミカンの皮を蒔く。 

畝にミカンの皮を蒔く

 なぜ蒔くのかというと、ネギの病気「赤さび病」にならないように、と言う。

 SDGsな予防薬だ。

 毎年、ミカンはたくさん食べよう!

 

「特別なネギ」

ミカンの皮、トンプン、ネギ、化成肥料

 まぁ、こんな感じですねぇ。

 ミカンの皮、トンプンの上に、株分けしたネギを置き、ネギとネギの間に化成肥料をパラパラと蒔く。

土をかぶせる

 これが完成形になります。

 作業を手伝うと、「化成肥料は、根っこに当たらないように蒔け。」とか、「土はそんなにかぶせなくてもいいよ。」とか、いろいろアドバイスをもらうんですが、

 「もっと早く言ってくれよ!」って感じです。💧 

 

左は特別なネギ  右は捨てられているネギ    違いは???

 畑の隅にかっぽられている(捨てられている)ネギがあります。

 今日植えたネギは、「捨ててはダメなネギ」「特別なネギ」なんだそうです。

 理由を聞いてみると、

 なんと、「ネギ坊主のできないネギ」なんだそう。

 

 ネギ坊主ができない、ということは、「株分け」で増えていく、しかも、固くならず、一年中美味しくいただけるネギということです。

 

 これは、永遠に食べられる、お宝のネギです!